子どもに届けたい今日のひとこと

「むずかしいのは続けること」「やってみたこと、ためしたことが財産」など、
担任として、校長として子どもたちとのふれあいのなかで
学校生活から拾いあげたちょっといい話。
通信のネタ探しのヒントにもなります。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・学級通信・教科通信

湯舟の法則

君はひょっとしたら大きな間違いをしているかもしれんぞ。勉強をすればしただけ効果が出ると思い込んでいないか?
「え、違うんですか!」
 違うな。勉強は、十やれば十効果が出るというものではない。十やっても全然効果がないのに、十一やると突然十の効果が出るというのが実態だぞ。
 私は、これを【湯舟の法則】と呼んでいる。諸君も風呂の掃除ぐらいはするだろう。
 では、実験である。掃除を済ませて、湯舟に水を溜める。これをじっと見続けたまえ。
「なかなか溜まらないんだよな」(中略)
 ところが、水を出しっぱなしにしてテレビを見ていたりするとどうなる?
「あっという間に溜まります。溢れさせたこともあります」(中略)
 意識して水が湯舟に溜まるのを見ている時には、ちょうど、「私は勉強しているぞ」と意識しているときと同じだ。
 「勉強をしている」と意識しないぐらいコツコツとやっているとき、貯蓄された学力は突然積を堰を切ったように溢れだす。
「どこまでやれば溢れますか?」
 わからん。すでにどれぐらい水が入っているか、湯舟はどのぐらいの大きさなのかによって違うからな。ただ言えるのは、湯舟に穴が開いていなければ、確実に溢れる瞬間がくるということだ。

(『こんな時どう言い返す〜ユーモアあふれる担任の言葉』池田修著/学事出版より)


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