子どもに届けたい今日のひとこと

「むずかしいのは続けること」「やってみたこと、ためしたことが財産」など、
担任として、校長として子どもたちとのふれあいのなかで
学校生活から拾いあげたちょっといい話。
通信のネタ探しのヒントにもなります。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象 学校だより・校長室だより・学級通信

「始めだけで決めないで」

 始めよければ終わりよし――という言葉がある。これはよいスタートを切ればよいゴールにつながるということだ。すべり出しよく仕事を始めれば仕上がりも上々で、いい結果がおさめられるという意味である。

 短期の勝負では、たしかにスタートの切り方が結果に大きく響き、よいスタートはよいゴールを導くということはいえる。(中略)しかし、マラソンでは最初に飛び出したランナーが必ずしも上位でゴールできるとは限らない。

 われわれの人生も、まさにマラソンのようなものである。中学時代にカッコよく活動していた人が必ずしも社会人となって大きくはばたき、幅広く活動したり、力を発揮して衆目の的となるような存在になるとは限らない。「だから人生は面白いんだよ」というわけだ。(中略)

 始めだけでは決められないね。人生のコースだけは。よいスタート切っても途中で挫折ってのもいくらでもあるし、スタートはパッとしないけど、だんだん元気を上乗せしていって、社会人で世の中を飛び回るころにはすばらしい力を発揮している人もいるものね。(中略)

 何ができるかきびしく問われる社会にすでに入っているきみたち。始めよければ終わりよしなどと、のんびりかまえてはいられない。始めがよくても悪くても、終わりをよくするために不断の努力と力を蓄積していかなければならないところにきているのだ。

(『希望と勇気をもって生きぬく40のいい話』山田暁生著/学事出版より)


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