子どもに届けたい今日のひとこと

「むずかしいのは続けること」「やってみたこと、ためしたことが財産」など、
担任として、校長として子どもたちとのふれあいのなかで
学校生活から拾いあげたちょっといい話。
通信のネタ探しのヒントにもなります。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・学級通信

買っても売るな「苦労は宝」

藤本 義一(作家)『人生はいつも始発駅』

 お金にかかわる苦労は誰にでも経験があるが、昔からある「苦労は買ってでもしろ」という言葉には、お金だけの苦労ではなく生きていく上でのさまざまな苦労も含まれている。しかし、今はできるだけ苦労はせずに楽にやっていきたい、できるだけ3K(きつい、汚い、危険)の仕事を避けたいという若者が多い。

 藤本さんは「苦労は買っても、売ってはならない」、つまり「苦労は口にするな」という。なぜなら苦労話は大抵が自己中心的に展開し、社会や自分以外の人が悪いと批判して聞いていても嫌になってくるからだ。

 苦労は自分の成長に役立つ薬であって、他人に効くものではないと考えるのがよい。 「苦労屈託身の薬」ということわざはそれを教えてくれる。(後略)

(『生徒に贈る夢と希望がふくらむ150の言葉』佐藤允彦著/学事出版より)


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