子どもに届けたい今日のひとこと

「むずかしいのは続けること」「やってみたこと、ためしたことが財産」など、
担任として、校長として子どもたちとのふれあいのなかで
学校生活から拾いあげたちょっといい話。
通信のネタ探しのヒントにもなります。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・学年だより

「傘かしげ」という知恵

 江戸時代になって、江戸(今の東京)に多くの人が住むようになりました。(中略)そこで生きる人々は、ずいぶんと人が集まる街の中で暮らす上で、いろいろと知恵を働かせて、みんなが暮らしやすくなるように工夫したことが伝わっています。

 代表的なことのひとつに「傘かしげ」があります。雨や雪が降る中、狭い道で人に行き会うことがあります。そんなとき、どうすれば気持ちよくすれ違えますか。そう、傘をほんのちょっと「かしげ」ればいい。互いが譲り合えばいいのです。そういうことを当たり前のようにできる心をもつべきだと、江戸の人々は子どもに教えました。  もうひとつが「肩引き」。狭い路地や人ごみで人とすれ違うとき、互いに右肩を後ろに引く。そうすると人の行き来がしやすくなるという考え方です。

 私たちの暮らしにつながる江戸時代の人々の暮らし。お正月のカルタ取りも、羽根つきも今ではあまり見かけなくなりましたが、このような江戸に生きた人々の知恵に目を向けてみる。それがお正月を迎えたみなさんと一緒に考えてみたいことです。

(『学校講話大全』学校例話研究会編/学事出版より)


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