偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・学級通信

ものさしは外部ではなく、自分の内部にこそある。

新井 満さん(作家)

 人は誰でも自分と人を比べてみる傾向があります。人より優位にあれば満足し、劣っていれば不満や嫉妬心を抱きます。人よりよいものをもっていれば幸せを感じ、そうでなければ不幸に思ったりします。

 イギリスの哲学者、バートランド・ラッセルはその著書『幸福論』の中で、人は人と比較することから不幸になる、と述べていますが、まったくそのとおりです。境遇、地位、財産、容姿など、比較してもどうにもならないことを比べて一喜一憂します。人間の悲しい性ですね。

 比べることが避けられないなら、その尺度を自分の心の中に求めたらどうでしょう。自分らしく生きるために、自分の価値観を大切にするために、自分の基準を自分の心の中にもつとよいでしょう。抽象的でわかりにくければ、昨日と今日、あるいは昨年と今年の自分のありようを比べてみて、成長したか、少しも変わっていないか、省みてはどうでしょうか。

(『子どもの心を育てる珠玉の言葉』佐藤允彦著/ 学事出版より)


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