偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学校だより

人生を80%の目標で生きていくということは、常にあと20%の余力を維持しているということになる。それは重要なことだ。

斎藤 茂太さん(精神科医・作家)『人生80%主義』

 私たち日本人は、小さいときから「頑張りなさい」「努力しなさい」などと言われ続け、立派な人間になるように励まされてきた。自分の能力以上の目標を掲げ、100%努力しなければ完全な人間になれないと「完全主義」を叩き込まれてきたせいか、真面目で努力型のコツコツ型人間ができあがった(中略)

 100%主義で頑張っていると、ちょっとしたことで挫折して自分を見失うことがある。自信をなくし、本来の能力を発揮できない。それでさらに落ち込む。悪循環だ。

 失敗はいつでも、どこでもあると考えて、80%主義で、「ほどほど」の目標に向けて「ゆとり」をもって歩むほうが失敗しても軌道修正がしやすい。茂太さんは「100%主義」は危険だと述べ、失敗の可能性を考えた余裕のある人生設計が大切だと忠告する。

(『生徒に贈る夢と希望がふくらむ150の言葉』佐藤允彦著/ 学事出版より)


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