偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学校だより

臆病を超えて 前へ出て行く勇気 それが強さ
臆病と強さは相反しない

井上 雄彦さん(漫画家)『バガボンド』

 井上雄彦の漫画『バガボンド』(原作・吉川英治)は、宮本武蔵を主人公にしている。しかし、これまでの武蔵を描いた作品と大いに違うのは、武蔵本人の弱さや情けなさを市井の人々、多くの武芸者との関係からあぶりだしているという点。剣豪ではなく、人間・宮本武蔵が生き生きと描かれている。(中略)

 「蛮勇」という言葉がある。恐れを知らずに、向こう見ずにただ突進していく勇気、事のあれこれを考えずに発揮する勇気のこと。そこには「臆病」という意識はかけらもない。しかし、本当の勇気、真の強さは、臆病を踏まえて、それを乗り越えて行くときに得られる。
 ちょっとしたことに怖がったり、尻込みしたりする「臆病」には、物事に対する畏怖の念が込められている。それを知ったうえで、前へ向かうこと、それが勇気なのだと述べる。つまり、人は全て臆病な動物だから、命の大切さも、前へ進む勇気も感じることができるのだ。

(『学校講話大全』学校例話研究会編/ 学事出版より)


「偉人・達人が残したもの」バックナンバー

助成物品のご案内

はがき新聞づくりのすすめ

学級力向上プロジェクト

プリントコミュニケーションひろば

「防災はがき新聞」で防災対応力を高める!

2024年度実践報告書ご提出のお願いとはがき新聞ご利用継続のご確認

プリントメディアの研究情報誌「季刊理想」

理想教育財団について

通信づくりの知恵袋

新聞入門ナビ

2色プリントの研究

無料冊子プレゼント

財団だより

トピックス