偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学校だより

人の心に花一輪
人と別れる時には人の心に棘を残すな
人の心に花を残して行け

桂 小金治さん(落語家)

 落語家は笑いを売り物にする商売ですから「笑売」と書き、人が相手の仕事だから、人に嫌われたり、恨みを買ったりしてはならない、などと独特の話術で心に響くお話をされました。

 そのもっと昔、テレビの対面番組で、離れ離れになっていた肉親との再会を果たす場面で、出演者よりも小金治さんが顔をくしゃくしゃにして、涙を拭かずに司会をしていた姿を思い出しました。とても、人情味のある人です。

 人生は言うまでもなく人との出会いと別れの連続です。多くの出会いの中には、その時だけのものであったり、逆にその後の自分の人生に大きな影響を与えるものがあったりします。しかし、その偶然の出会いを必然のものとしていくには、人との出会いを大切にする心構えと工夫が大切です。工夫といっても特別な技術は必要としません。聞き手にまわり、相手の興味・関心をひくことを聴き出すだけでいいのです。いわゆる「聴く力」をつけるということです。「別れる時に相手にまた会いたくなるような気持ちにさせることが何よりも大切だ」と言う小金治さんの言葉が忘れられません。

(『子どもの心を育てる珠玉の言葉』佐藤允彦著/ 学事出版より)


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