偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学校だより

自分と他人とを比較し優劣をつけたがる人間は
「幸福」に縁がないようである。

草柳 大蔵さん(評論家)『ふだん着の幸福論』

 著書の中で草柳さんは、「幸福」に縁のない3つのタイプの人間をあげている。  1つ目は、先祖伝来の家柄、資産、学歴、職歴など、自分を硬直させる材料を握りしめている「硬直人間」で、他から与えられたすぐれた条件・肩書きにしがみついているために幸福とは縁がないという。(中略)

 2つ目は、「愛する」より「愛される」こと、「慰める」より「慰められる」ことをあたりまえのように思っている「受動型人間」で、幸福に鈍感であるという。

 3つ目が表題の言葉である。悲しいことに人間は、いつでも他人との対比の中で心の安定を図っている。思春期は特に優越感、劣等感に敏感で、成績をはじめとして容姿や持ち物、人間関係などにも神経を尖らせる。これでは心が晴れない。
 こういうタイプの人は、他人の生き方や言葉に素直に感動することが自己成長の肥料になることに気づかない「閉鎖系人間」である。これに対して、しょっちゅう感動し自分も周囲も明るくする人間は「開放系人間」といえる、と草柳さんは述べている。

(『生徒に贈る言葉の花束』佐藤允彦著/ 学事出版より)


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