偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・学級通信

人は、何かに夢中になっている時は、
たとえ苦労であっても、苦労を苦労と思わないのだ。

広中 平祐さん(数学者)

 広中さんは39歳の時に数学界のノーベル賞といわれるフィールズ賞を受賞した。代数多様体の特異点解消理論で受賞したが、その理論を証明するのに寝食を忘れて没頭した。好きなことをしているのだから少しも苦にならなかったという。(中略)

 何かを作り出す時、「生みの苦しみ」というが、それは周りで見ている者の感じであって、本人は案外苦労と思っていないのではないか。
 広中さんが幾何学の理論を発表した時、ある教授が「きみの理論は美しい」と言ったというが、美しいのは広中さんの没頭している姿だったのではないか。

(『生徒に贈る言葉の花束』佐藤允彦著/ 学事出版より)


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