担任から子どもたちへのメッセージ

公立中学校教師歴35年、学級担任歴27年の経験をもち、1960年から学級通信を出し続けてきた山田暁生さんによる「通信で伝える希望のメッセージ」。子どもたちが「自分の居場所」を確認でき、「自分への期待感」がわき上がり、「未来への希望」がもてるようなメッセージの数々は、実体験の深みがあり、子どもたちへのプレゼントのような温かみがあります。通信やお知らせの囲み記事、空きスペースを有効活用するために使えます。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学年だより・学校だより

 卒業を迎えるにあたって、みなさんにぜひ伝えたい言葉があります。それは、村野四郎という詩人の「樹」という詩です。(中略)

 おまえが入学したときは
 まるで かよわい苗木のようだった
 枝もなく そして葉もなかった
 けれどもきょう おまえを見るとき
 大きなおどろきに胸をうたれる
 おまえの幹は しっかりとし
 さしかわす知恵の枝々
 風にそよぐ やわらかい感情の茂り
 おおこの美しい成長はだれがくれた

 みなさんが入学したころは、制服姿もどこかぎこちなく、手に持つカバンの方が大きく見えたりして、荷物に振り回されているような姿でしたよ。それが、今こうして並んでいるみなさんの様子は、どうでしょう。驚くほどたくましく、そして頼もしく立派に成長しました。
 詩の言葉はこんなふうに展開します。

 おまえは まだまだ大きくなる
 やがて 花をさかせるだろう
 梢は空にひろがるだろう
 そして 深々とした おまえの茂みは
 数しれない小鳥たちの
 ねぐらになるだろう

 立派に成長したみなさん、この詩の言葉を贈り、はなむけの言葉としたいと思います。がんばってください。

(『子どもたちに詩の心を伝える講話』小金澤豊著/学事出版より)


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