担任から子どもたちへのメッセージ

長年、小中学校の教師および学級担任を務めてきた著者らによる「通信や講話で伝える希望のメッセージ」。日々の子どもたちとのふれあいから生まれたメッセージは示唆に富み、ユーモアを交えた温かみのある言葉の数々は子どたちの心に響くことでしょう。通信やお知らせの囲み記事、空きスペースを有効活用するために使えます。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学年だより

自分の身を守れますか?

 2011年3月11日、午後2時46分、東日本大震災発生。その時、みんなは何歳だったかな。怖い思いをした人もいると思うけど、その時のこと、覚えてますか。

 私が強烈に覚えているのは、テレビに映し出された津波の映像。この世のものとは思えない光景に声が出ませんでした。でも、その押し寄せる津波から命を守った人もいるんだよ。釜石中学校の生徒たちはみんな助かった。何がその生死を分けたんだろうね。

 南海トラフ地震とか首都直下型地震とか、聞いたことありますか。今、日本列島はこんな巨大地震の危機に直面していて、いつ起こってもおかしくない。その時、パニックにならず、釜石中学校の生徒のように落ち着いて行動できるように、自分の命を守れるように、避難訓練はそのためのもの。ただやればいいというものじゃない。(中略)

 明日の避難訓練も、友だちと話をしながら、みんなの後について、適当に避難しても意味がない。上から物は落ちてこないか、火災は発生してないか、海はどっちなのか。いろいろ考えて避難しないと身は守れないよ。大地震が起きたら交通機関はマヒする。訓練の後、学校から家まで歩いて帰る道も確認するので、調べておくように。

(『クラス担任が自信をもって「語る」12カ月』担任学研究会編著/学事出版より)


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