通信づくりネタ帳【今日は何の日?】 今月のこの日にちなんで

■3月

  • 1日

    マヨネーズの日
     食品メーカーのキユーピー株式会社が、おいしく、栄養があり、さまざまな料理に活用できるマヨネーズをアピールすることを目的として制定。日付は同社が1925年3月にわが国で初めてマヨネーズを発売したことと、日本初(1)にちなんでいる。初めて発売されたマヨネーズは瓶詰めタイプで、当時からラベルにはキユーピーが描かれていた。ちなみに社名・商標は「キューピー」ではなく、小文字を用いない「キユーピー」である。

  • 2日

    ミニーマウスの日
     ミッキーマウスのガールフレンド「ミニーマウス」のおしゃれでポジティブな魅力を伝え、日本の女の子たちにも自分らしく素敵な時間を過ごしてほしいとの願いから、ウォルト・ディズニー・ジャパンが制定。日付は「ミ(3)ニー(2)」の語呂合わせから。毎年この日を中心に、出版社とのコラボによりミニーがモデルとしてファッション雑誌に登場したり、スペシャル動画の制作・公開、期間限定ミニーカフェのオープンなど、さまざまな特別企画を展開している。

  • 2日

    遠山の金さんの日
     1840(天保11)年のこの日、「遠山の金さん」こと遠山金四郎景元(とおやまきんしろうかげもと)が江戸北町奉行に任命された。町奉行とは、今でいう警察署長と裁判長の役割を兼ね備えた役職で、その職務をとり行う江戸の主要な町奉行所は、北町奉行所(現在の東京駅八重洲北口付近)と南町奉行所(有楽町マリオン付近)の2つであった。テレビドラマ『遠山の金さん』シリーズでおなじみの桜吹雪の彫りものは、実際は「右腕だけ」「花びら1枚だけ」などさまざまな説がある。

  • 3日

    金魚の日
     江戸時代、3月3日のひな祭りに金魚を一緒に飾る習慣があったことから、日本鑑賞魚振興会(現・日本観賞魚振興事業協同組合)が制定。金魚はフナの突然変異体を交配させて作り出された中国原産の観賞魚で、日本には室町時代に伝来。江戸時代から養殖が盛んに行われるようになり、金魚すくいなどによって庶民の間に広まったといわれる。
    http://www.jafa-net.org

  • 3日

    桃の節句
     五節句の一つ「上巳(じょうし)の節句」。旧暦では桃の花が咲く季節なので「桃の節句」とも呼ばれるようになった。起源は平安時代にさかのぼり、貴族の子女の間で行われていた、紙人形を使ったままごと遊び(ひいな遊び)と、薬草を摘んで汚れを祓い、健康と厄除けを願った行事が結びついたものだとされている。
     自分の災厄を身代わりに引き受けた紙人形を川に流す「流し雛」は、今でも多くの地方で見られる風習である。室町時代に豪華なお雛様を飾って宮中でお祝いするようになり、武家社会へ広がり、江戸時代には庶民の間でも祝うようになった。

  • 4日

    ミシンの日
     1790年にイギリスのトーマス・セントがミシンの特許を取得。その200年後にあたる1990年、一般社団法人日本縫製機械工業会(旧日本家庭用ミシン工業会)が制定。日付は「ミ(3)シ(4)ン」の語呂合わせから。「ミシン」という呼称は、sewing machine(ソーイング・マシン)の「マシン」がなまったもの。

  • 7日

    さかなの日
     日本のソウルフードであり健康食でもある魚食にもっと関心をもってもらおうと、「さかなジャパンプロジェクト推進協議会」(全国漁業協同組合連合会、大日本水産会、産経新聞社)が制定。日付は「さ(3)かな(7)」の語呂合わせから。近年、日本では魚介類の消費量が減りつづけ、かつて世界一だった国民一人当たりの消費量も2011年には6位に後退した。同協議会では、魚食文化のすばらしさや大切さを再認識し、魚介類の消費量が再び増えていくことを目指して、イベントや情報発信などさまざまな活動を展開している。

  • 7日

    消防記念日
     1948年3月7日、「消防組織法」が施行されたことを記念する日。2年後の1950年に国家消防庁(現総務省消防庁)が制定した。明治以来、消防は警察の所管とされていたが、この施行で市町村長が管理する「自治体消防制度」となった。これにより各市町村は消防本部・消防署・消防団の全部もしくは一部の設置が義務づけられた。また、消防組織法の施行で、東京消防本部が警視庁から独立。そのことを記念した「東京消防庁開庁記念日」でもある。

  • 9日

    記念切手記念日
     1894年のこの日、明治天皇・皇后両陛下ご成婚25周年を記念して、日本初の記念切手が発行された。図柄は菊の紋章に雌雄の鶴が2羽描かれたものだった。

  • 10日

    みすゞ忌
     1930年にこの世を去った童謡詩人・金子みすゞの命日。みすゞの墓がある山口県長門市仙崎の遍照寺では毎年「みすゞ忌」法要が行われ、全国からファンが参列する。代表作「私と小鳥と鈴と」は、小学校の国語教科書に採用されることも多い。生誕100年目にあたる2003年には、生家跡に「金子みすゞ記念館」が開館し、直筆の詩作のメモなどが展示されている。

  • 10日

    東京都平和の日
     1990年、東京都が「東京都平和の日条例」で制定。1945年3月10日、深夜の0時8分、アメリカ軍のB29爆撃機が344機の大編隊で東京を空襲した。落とされたのは焼夷弾で、焼失した家屋は約27万戸、死者約10万人という第二次世界大戦最大級の被害を出した。墨田区の横綱公園にある慰霊施設は、それまで関東大震災の身元不明の遺骨を納め、霊を祀る「震災記念堂」だったが、東京大空襲の身元不明の遺骨を納め、合祀したことで、1951年「東京都慰霊堂」に名前が変えられた。

  • 11日

    パンダ発見の日
     1869年3月11日、伝道中だったフランス人神父のアルマン・ダヴィッドは、中国・四川省の民家で白と黒の奇妙な熊の毛皮を見せられた。これがパンダで、以来、世界中にその存在が知られるところとなった。中国では紀元前220年頃の辞書にも記述があるほど、古くから知られていた。

  • 13日

    ペヤングソースやきそばの日
     1975年のこの日、カップ焼きそばのロングセラー「ペヤングソースやきそば」が発売された。2020年、発売45周年を記念して製造・販売元のまるか食品が制定。「ペヤング」という商品名は、当時まだカップ麺が高価であったため、若いカップルに2人でひとつの焼きそばを仲良く食べてほしいという願いから、「ペア+ヤング=ペヤング」と名づけられたという。
    http://www.peyoung.co.jp/

  • 13日

    新選組の日
     新選組の元となった浪士たちゆかりの地である東京都日野市の観光協会が制定した記念日。文久3年(1863年)3月13日、京都の壬生に詰めていた壬生浪士組に、京都守護職の会津藩主・松平容保より藩の預かりとする連絡が入った。幕府の帰還命令を受け清河八郎ら200余名は江戸に戻るが、近藤勇ら24名は京都に残り、8月に「新選組」と名称を変更。その後、4年間にわたり、京都で尊王攘夷派・倒幕派の弾圧に当たった。

  • 14日

    ホワイトデー
     2月14日のバレンタインデーに贈り物をもらった男性が、お返しのプレゼントをする日。全国飴菓子工業協同組合(全飴協)関東部会が歳時化したのを受け、1978年の全飴協総会で「キャンデーを贈る日」として制定。欧米では、恋人同士が花束などを贈る「フラワーデー」とか「ポピーデー」と呼ばれていて、ホワイトデーは日本発祥とされている。

  • 15日

    万国博デー
     1970年のこの日、「日本万国博覧会」(大阪万博)の一般入場が開始された。開催期間は3月15日~9月13日。アジア初の国際博覧会とあって、日本にとっても東京オリンピック(1964年)以来の国家プロジェクトとなり、当時史上最大の規模を誇った。77カ国が参加し、総入場者数6400万人超。テーマ館の一部として建造された岡本太郎作「太陽の塔」は現在も残され、万博記念公園(吹田市千里丘陵)のシンボルとなっている。

  • 17日

    漫画週刊誌の日
     1959年のこの日、日本初の少年向け週刊誌『週刊少年マガジン』と『週刊少年サンデー』が発刊された。『マガジン』(講談社、定価40円)は、当初は連続小説が大半を占めていたが、1965年、ちばてつや作の漫画「ハリスの旋風(かぜ)」から人気に火がつき、「巨人の星」「あしたのジョー」で一気に少年雑誌のトップに躍り出た。その後も「ゲゲゲの鬼太郎」「天才バカボン」などヒットを飛ばし、1967年に発行部数100万部を突破。一方の『サンデー』(小学館)の定価はマガジンより安い30円。「サンデー」という誌名は「この雑誌を読むと日曜日のように楽しい気分になる」ことから。創刊号には、手塚治虫「スリル博士」、横山隆一「宇宙少年トンダー」、藤子不二雄「海の王子」などの漫画作品が肩を並べていた。

  • 18日

    明治村開村記念日
     1965年のこの日、愛知県犬山市郊外に「博物館明治村」(通称「明治村」)が開村した。明治村は、その名のとおり明治時代の建築物を保存・展示する野外博物館&テーマパークである。100万平方メートルの丘陵地に移築・復元した建造物は聖ヨハネ教会堂など国の重要文化財11棟を含む67件。SLや京都市電も動態保存され、実際に乗車することができる。美しい建造物や広大な敷地からドラマの撮影やアニメのモチーフに使われることも多い。https://www.meijimura.com

  • 18日

    点字ブロックの日
     1967年のこの日、岡山県立岡山盲学校に近い国道250号(旧国道2号)原尾島交差点周辺に世界初の点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)が敷設された。これを記念し、点字ブロックの安全性の確保と発展を目指して2010年に社会福祉法人岡山県視覚障害者協会が制定。視覚障害者の歩行の安全を支える点字ブロックは、現在では日本全国だけでなく、世界150カ国以上で利用されている。

  • 19日

    ミュージックの日
     日本音楽家ユニオンが1991年に制定。日付は「ミュー(3)ジック(19)」の語呂合わせから。日本の音楽文化と音楽家の現状について広く理解を求め、その改善のための支持を得ることが目的。この日を中心に全国各地でコンサートなどのイベントが開催される。

  • 20日

    上野動物園開園記念日
     1882年3月20日に農務省所管の博物館付属施設として開園した、日本で最も古い動物園が上野動物園。86年、宮内省所管となり、1924年の皇太子(昭和天皇)ご成婚を記念して、東京市に下賜された。正式名称は恩賜上野動物園。戦後は人々にやすらぎを与える場所として戦前以上の人気を博した。72年、日中国交回復を記念してジャイアントパンダの「カンカン」と「ランラン」が来園。入場者数も急増した。

  • 21日

    国際人種差別撤廃デー
     1966年の国連総会で制定された国際デーの一つ。60年のこの日、南アフリカのシャープビルで人種隔離政策(アパルトヘイト)反対のデモ隊に警官隊が発砲し、死者69人を出す事件が起きた。これを契機に国連が人種差別問題に取り組むことになったのを記念する日。

  • 23日

    世界気象デー
     1950年3月23日、世界気象機関条約が発効して、世界気象機関(WMO)が発足。その10周年を記念して1960年に制定。WMOは、加盟している国々の気象観測通報の調整、気象資料などの交換を行う世界組織。日本は1953年に加盟。

  • 24日

    人力車発祥の日
     1870年のこの日、東京府から人力車の製造・営業許可が下り、日本橋で初めて営業が開始された。これを記念して、平成の日本橋に人力車を復活させた「松武屋」(旧くるま屋)が制定。同社は日本橋まつりや百貨店のイベントなどに参加し、人力車の魅力をアピールしている。人力車は明治から大正、昭和初期に移動手段として活躍。現在では観光地や各種イベントなどで人気を博している。

  • 24日

    世界結核デー
     世界保健機関(WHO)が1997年に制定。1882年3月24日、ドイツの細菌学者で医学者のロベルト・コッホの手により、結核菌が発見された。彼は、パスツールとともに「近代細菌学の開祖」とされている。結核は当時世界で最も恐れられていた病気で、ヨーロッパで病死する人の7分の1を占めていた。医学の進歩で結核は克服されたかに思われていたが、再び猛威を振るい始め、現在も結核撲滅への協力を世界に呼びかけている。

  • 28日

    三ツ矢の日
     三ツ矢サイダーなど各種飲料水を製造・販売するアサヒ飲料が2004年に制定。日付は「み(3)つ(2)や(8)」の語呂合わせから。約130年の歴史をもつ三ツ矢サイダーの美味しさを再発見し楽しく飲んでもらえるように、この日を中心に「三ツ矢サイダーオリジナルラベル作り」のイベントや「三ツ矢感謝祭」として試飲サービスなどを実施している。公式ツイッターアカウント:アサヒ飲料AsahiSoftDrinks (@asahiinryo_jp)

  • 30日

    国立競技場落成記念日
     1958年のこの日、東京・明治神宮外苑に「国立霞ヶ丘陸上競技場」(旧国立競技場)が完成し、落成式が行われた。「戦後日本の復興を世界にアピールしたい」としてオリンピック招致の声明を出し、その後、念願叶って1964年に開催された「東京オリンピック」では、開閉会式場およびメイン会場として使用された。長年、全国高校サッカー選手権大会などスポーツ競技会場として、また、アーティストのコンサートなど各種イベント会場として使われてきたが、2021年開催の「東京オリンピック・パラリンピック」に向けた「新国立競技場」建設のため、2014年に閉鎖・解体。その長い歴史に幕を閉じた。

(『講話が輝く話材の玉手箱』学校例話研究会編/学事出版より)


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