読まれる通信づくりのヒント【第2回】見出し編
読者の「読みたい」を引き出す見出しは、どうしたらつけられるか?

通信を手にとったとき、一番に目に飛び込んでくるのは、見出しです。
見出しの良し悪しで、本文を読んでもらえるかどうかが決まるといっても
過言ではありません。
そこで、今回は見出しの役割、つけ方のポイントについて考えてみることにします。

大切な通信も学校から配られる大量のプリントの一枚
ここでまず認識しておきたいのは、読者の意識です。学級通信や学校だより、保健だよりなどさまざまな通信を発行する際、読者は子どもたち、保護者、さらには地域の人たちも対象とする場合があると思います。その場合、書き手の熱い思いとは裏腹に忙しい保護者にとっては、学校から配布される大量のプリントの中の一枚として、きちんと読まずに処分されてしまう場合が、少なからずあるはずです。
厳しいことを言うようですが、発信する側の「こんなに一生懸命書いているのだから、子どもたちのことが書いてあるんだから読んでくれるはず」という思い込みを一度なくしてみる必要があります。
そうすると、皆さんが新聞や雑誌を読むときと同じ様に、記事を読むかどうか判断する上で、見出しの重要性を再認識することになるはずです。
本ホームページに『分かりやすい文章を書く技術』を執筆していただいたコミュニケーションの達人・藤沢晃治先生も、「読者は記事を斜め読みするものだと考えて欲しい」と言い、それでも伝えたいことを伝えるための見出しが必要と言っています。

記事も文字も詰め込みすぎず
辞書を引くと、見出しとは、「新聞・雑誌などで記事の内容が一目でわかるようにつけた標題。ヘッドライン(大辞林)」とあります。
記事のボリュームに応じて、大見出し、副見出し、小見出し、さらに見出しの他に記事を要約した文章(リード)などによって記事は構成されています。
そのことを踏まえて、見出しをつける上で押さえておきたいポイントを整理してみましょう。

①記事の要点・内容をきちんと要約して伝える。
新聞や雑誌の中には、読者を獲得するために記事と内容が一致しないようないきすぎた表現の見出しをつける場合がありますが、通信づくりでは、まず、内容をきちんと伝えることが大事です。
たとえば、時・場所・量など固有名詞や数字を使うと読者にすぐにイメージが伝わることもあります。

②小見出しを活用する。
実際に先生方が制作している通信の中で多いのが、ひとつの記事が1000字にも及ぶような長文の記事にもかかわらず、副見出しや小見出しがまったくないというケースです。
子どもたちばかりか保護者にとっても読みづらいものです。
副見出しや小見出しをつけることで、読みやすさが格段にアップします。

③文字量は抑える
文字数は、8~15字程度をひとつの目安に考えればいいでしょう。長すぎる見出しは焦点がぼやけてしまい、見出しの役割を果たさなくなります。

④工夫をこらす。

具体的には、何本か見出しを立てるときにはすべてを体言止めにしない。同じ言葉を使わない。倒置法や助詞などを効果的に使うなど、さまざまな工夫ができると思います。

⑤リズムを大切にする。
言葉の響きや語呂も大切です。心地よいリズムの見出しは、読者を記事を読みたいという気分にさせてくれます。

⑥見た目にも気を配る。
字体(明朝・ゴシック)もいろいろとありますが、工夫することで印象が大きく変わります。手書きの文字も味わい深いものです。

以上の六つのポイントはひとつの目安ですが、大切なのは、日頃感性を磨くことです。特別なことをする必要はありません。毎日読む新聞や雑誌、電車の中刷り広告、また、ネットのニュースのヘッドラインなど。少し意識すれば、身の回りに参考資料があふれています。
ぜひ、日常の中でアンテナを張って、「読者をひきつける見出し」をつけるコツを身につけていただきたいと思います。


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