本コーナーでは、スポーツ選手・指導者、芸能人・俳優・タレント、文学者・芸術家、学者・政治家などのやわらか人生訓を紹介します。苦境に陥ったとき、苦しい試練を乗り越えたとき、目標を達成したとき、新しいことに向き合ったとき、人はどんなことを考えているのか。ひとつのことを究めようとしている人ならではの言葉がこぼれてきます。通信の導入部分や話題の転換部分、結論部分の味のあるひとこととして引用できます。
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学級通信 |
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今までの経験では、絶対いやだなあって憂うつだったものに限って、やると良い方に向かっていった。やだなと思ってることって多分、チャンスだったりする。だから、今はやだなあって思う仕事があると、これはきっとチャンスだって。
山瀬まみさんは16歳で歌手デビュー、その後、NHKの「ためしてガッテン」などテレビで大いに活躍しています。新聞の[私の仕事]というコーナーで話した言葉です。
父親の仕事の関係で小学校から高校まで9校くらい転校しています。そのプラス面は、人との交わりが多かったので、初対面の人でもすぐ話せること、割り切りがよくなったことです。いつも思っていることは、「人間としてちゃんとしよう」ということ。「何か始める前は大いに悩んでいいと思う。ちょっと待てよと立ち止まることも大事」として、標記の言葉を話しました。
「今の仕事が嫌だと思うこともありますが、それでは、今までやってきたことが台無しになっちゃう。人に楽しんで見てもらえなくなる。楽しくないところは見せるわけにはいかないんです」
(『有名人の語るやわらか人生訓』岩田壽夫著/学事出版より)