ブックタイトル季刊理想 Vol.130

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概要

季刊理想 Vol.130

(開発者:早稲田大学教職大学院教授田中博之先いたり、中途で教室を抜け出す児童も現れ、安心して授業を行う雰囲気に欠けた学級もありました。2015年12月、学校に送付された「学級力向上生)。いじめがない、安心できる学級づくりに向な学級経営システム「学級力向上プロジェクト」心地の良い学級風土をつくる」ことを目標に、学が注目したのが学級力向上プロジェクトでした。研究会中部部会」(以下、中部部会)設立の案内んでしまう状況にあったのです。授業中に立ち歩けて、実践する学校も増えています。5回目の今立市立八ツ田小学校の取り組みをご紹介します。回は、学級の立て直しに向けて、全校体制で学級力向上プロジェクトを導入して3年目の愛知県知子どもたちが自ら学級づくりに参画する、新た知立市立八ツ田小学校は2016年度から「居この課題解決の取り組みとして原田校長先生「落ち着きのない学級を立て直すためには、子どした。プロジェクトを実際にけん引したのトの一連の手法もたち自身が主役となって、みんなで主体的に集団の質を上げるよう努力する必要がある。そう状がその契機になったといいます。校長先生。学級力アンケートによる状況把握、それ思っていた矢先に、案内状に記された『子どもによる子どものための学級づくり』という言葉を目にして、これだ、と思ったのです」(原田校長先生)ロジェクトを基にした学級づくりがスタートしまを踏まえた話し部会の会合(2016年1月開催)に参加した原田合い活動(スマ力向上プロジェク同校では、翌2016年度から、学級力向上プ早速、同校の8名の教員を伴って、第1回の中部は、同校「学ニュアルも作成。併せて教員同士で、プロジェクトのルミーティング」も制度化(現在は日常的に意見交て学級力向上プロジェクトを取り入れた研究授業を流する方式に移行)するなど、教員が安心して取けから学校を挙げた実践へと発展させました。進め方などについて月に1度、意見交換する「スマイ畑先生はまず受け持ちの3年生を中心に、学年単公開したほか、スマイルタイムの進め方をまとめたマ進するための支援体制の整備でした。自ら講師となっ位で取り組みを開始し、それをベースに、夏休み明級力部会」の部会長を務める川畑研先生です。川学校全体でどのようなアクションが行われているのか、把握できるようになりました。の確保が課題となる中、学級力向上プロジェクトの活動時間の充実に向けても工夫を重ねました。川畑先生が特に力を入れたのが、学校全体で推一方で、英語や道徳の教科化に伴い、授業時数全校で取り組むための支援体制を構築活動時間をいかに確保するかを学びました。ということが分かると、とたんに学級の規律が緩した。それにより、教員も、そして子どもたちも、級力向上プロジェクトを実践しています。原田悦子校長先生自らが、導入の旗振り役を務めました。性格を見て取り、「この先生は厳しく指導しない」抱えていました。子どもたちは各教員の指導法や導入以前の同校は、学級運営に大きな課題をアクション)の推イルタイ行動(スマイル・確な課題解決進といった学級ム)、的り組める体制づくりを進めました。の共有です。それぞれが進めたスマイル・アクションの内容をカードにまとめ、それらを「スマイルブック」として1冊に集約し、各学級に配布しま中でも有効だったのが、各学級の取り組み内容原田悦子校長先生居心地の良い学級風土づくりに向けて田ツ八立市立小学校子全ど校も体に制よでる推子進どすもるのための学級づくり知季刊理想2018冬号◆15