ブックタイトル季刊理想 Vol.127

ページ
3/24

このページは 季刊理想 Vol.127 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

季刊理想 Vol.127

ている。親の転勤に伴い海外に暮らす児童からのの勉強になることが多い。見出しのつけ方やイラスることを憂いていた。そしてエッフェル塔などに向き合う時間はとても楽しい。そして、私自身ト、紙面構成などに個性が表れ、その小学校の特魅力を伝えながら、テロにより観光客が減ってい個人新聞も届く。先日はパリの小学6年生が街のの名所を紹介し、自分の住む街にまた多くの観けられる。これは人前で話す時に応用がきく。光客が足を運んで欲しいという、作者の願いが学級新聞が減った。その代わりに個人新聞が増え伝わった。作者の強い思いが伝わる新聞にはパ徴や学級の雰囲気が伝わってくる。見出し力といワーがあり、読み手の心に響く。うか、見出しが上手だと最初からグッと、惹きつを行うようになって20年近くなる。学校新聞や学級新聞、個人新聞など色々あるが、手作りの新聞小学生新聞の紙面で、児童の作った新聞の選評最近は総合学習の時間が少なくなったせいか、スポーツジャーナリスト・大阪芸術大学教授の匂いが伝わってくる。反対にインターネットでて街頭インタビューで100人に、明石焼き、ネんで、五感で感じることが大切ですよ」と教ねることもある。「取材とは、材料を取ると書ない記事の違いは大きい。東京都に住むある児した時に、たこ焼き発祥の店を取材した。そしギ焼きなど、どんなたこ焼きが好きかを聞いてを北海道や徳之島、アメリカやスイスにまで訪えを大切にしている。童は、たこ焼きが大好き。家族で大阪に旅行手や監督へ取材をする。時には合宿をする選手くでしょう。会いたい人や見たい場所に足を運調べてまとめただけのものは、論文みたいで面白くない。取材の大切さを教えられるのだ。えて下さったのは、永六輔さん。永さんの教紙面にまとめた。その記事からはソースや出汁私もマラソン、駅伝の解説のために、事前に選また、現地に足を運んで書いた記事とそうで今、力を入れているのは、発展途上国の女の増田明ペーパー・イン・エデュケーション)のひとつ、新聞づつまり現場を見ていないのだと思う。の活動で、2010年にラオス北部の山岳地帯、2014年に西アフリカのトーゴ中部を視察にに噛まれて町の病院に搬送している間に死んでしが人身売買にあう国もあるほど。国際NGOが届いたが、実はその村には電気が届いていない。れる。子ども時代の体験学習の重要性は誰もが事も何もかも女の子が後回しになる。女の子子を支援する活動だ。貧しい国では教育も食まう子どももいると聞いた。先進国から冷蔵庫もらえず農作業や水汲みに従事していた。またまとめたり、見出しを付けたりすることは、社行った。ある地域では、女の子が学校に行かせて会に出てからも必要な力である。NIE(くりを体験学習のひとつとしてお勧めしたい。ある村で、血清やワクチンが保管できず、毒蛇感じていることだろう。体験したことを文章に自分で実際に見聞きしたことは深く脳に刻まニュース動いて、感じて、文字にして美●田増美明(ますだあけみ)1964年、千葉県いすみ市生まれ。成田高校在学中、長距離種目で次々に日本記録を樹立する。1984年のロス五輪に出場。92年に引退するまでの13年間に日本最高記録12回、世界最高記録2回更新という記録を残す。2001年から10年間、文部科学省中央教育審議会委員を務める。全国高等学校体育連盟理事、日本陸上競技連盟評議員、日本障がい者スポーツ協会評議員。2◆季刊理想2018春号