ブックタイトル季刊理想 Vol.117

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概要

季刊理想 Vol.117

季刊理想 2015 秋号 ◆ 3●基調講演● 8月30日、大阪市内の大阪第一ホテルを会場に、約230名の参加者を集め、今回が3回目となる理想教育財団教育フォーラムが開催されました。 フォーラムでは、理想教育財団・羽山明理事長が開会あいさつを行った後、文部科学省教科調査官の水戸部修治先生より基調講演をいただきました。続いてのシンポジウムでは、司会の森山先生のほか、シンポジストの先生方による実践報告、さらにはフロアからの質疑応答なども行いました。その内容をご紹介します。これからの変化の激しい時代を生き抜く力を身につけるために 冒頭の基調講演では、水戸部先生から、今後、人口減少や少子高齢化はもとより、高度情報化、科学技術の進展などがますます顕著になる中で、子どもたちが今後の社会を生き抜くためにも「課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習」、いわゆるアクティブ・ラーニングが重要になるとの説明がありました。 さらに、そのアクティブ・ラーニングを国語科において具体化する上で、はがき新聞は有効な教育ツールになるとの指摘がありました。その理由として、「指導の狙いに柔軟に対応でき、その狙いに沿った指導と評価が可能なこと」、「はがきという限定されたサイズのため、要約などの言語活動を繰り返し行うことができる」などの点が挙げられました。 また、子どもたちが主体的に思考・判断しながら、課題解決していくための過程となるように、言語活動を、単元全体を通して一貫したものとして位置付けることの重要性も強調。その単元を貫く言語活動を位置付けた授業の具体的な注意点についても、実際の国語科の授業風景を基に、詳細に説明されました。■司会 早稲田大学文学学術院教授 森山 卓郎先生■講演者  文部科学省教科調査官  水戸部 修治先生 東京学芸大学専任講師   細川 太輔先生 大阪府小学校国語科教育研究会副会長               德永 加代先生 佐賀大学文化教育学部教授 達富 洋二先生第3回 理想教育財団 教育フォーラム「コンパクトに書く」活動をいかに国語の学びに活かしていくかプログラムⅠ 基調講演単元を貫く言語活動とはがき新聞 ―アクティブ・ラーニングを具体化した授業のあり方― プログラムⅡ シンポジウム言語活動の充実へむけて―はがき新聞などのコンパクトテクストの利用―文部科学省教科調査官 水戸部修治 先生