ブックタイトル季刊理想 Vol.117

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概要

季刊理想 Vol.117

季刊理想 2015 秋号 ◆ 15壁新聞の取り組み 昭和42年に開校し、今年、創立50周年を迎える横浜市立上永谷中学校。「日進月歩~笑顔で羽ばたく上永谷~」を学校教育目標に、約540人が学んでいます。同中学校では9年ほど前から壁新聞の制作に注力、クラスの団結、生徒の成長など、さまざまな効果が表れています。毎年、クラスで1枚、壁新聞を制作 校外行事などの事前・事後学習に積極的に新聞制作を取り入れている横浜市立上永谷中学校。中でも、学年全体で取り組む「壁新聞」は、「横浜市立学校総合文化祭 新聞コンクール」(横浜市教育委員会主催)や「全国小中学校・PTA新聞コンクール」(毎日新聞社など主催)において、ひときわ高い評価を受けています。指導に当たるのは、学年主任の野村洋子先生です。「壁新聞は、クラスで1枚が原則。クラス内の各班(全5班)で1つずつ記事を分担し、それを持ち寄って、1枚の新聞にまとめあげます。こうすることによって、一人一人の負担を軽減できるほか、 具体的な流れは、学活や総合学習の時間(3~5時間)を活用し、5つの記事のテーマとそれぞれ担当する班を決定。次いで、班ごとに具体的な記事内容を考えるとともに、見出しのレタリング、カットや挿絵、記事の執筆、記事の下書きなど、それぞれの作業ごとに担当を決めて制作していきます。夏休み前までに、方眼紙の下書きまでを完成させる段階まで進みます。仕上げ作業は学年全体で 各班の下書きを受けて、夏休み中に全体の清書、仕上げを行います。これを担うのは、クラスの有志たち。希望者が自分の都合に合わせて、学校を訪れ、制作を行うスタイルです。作業日数は2、3週間ほど。各班の下書きを生かしながら、たっぷり時間を掛けて、模造紙への清書、見出しの模様、イラストの作成などを行います。「熱心な教師のクラスだけ取り組むという形にならないよう、『仕上げ作業は学年全体で』がモットー。オープンな場で材料(パステル、色紙、折り紙、色鉛筆など)やアイデアも共有するなど、得意分野を生かし、丁寧に制作「協働学習」の一環として毎年実践横浜市立上永谷中学校野村 洋子先生得意分野を生かしながら、すべての生徒を巻き込んで制作することができます。いわば協働学習の具体策と位置づけることもできるでしょう」