ブックタイトル季刊理想 Vol.124

ページ
22/24

このページは 季刊理想 Vol.124 の電子ブックに掲載されている22ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

季刊理想 Vol.124

BOOK紹介『学級力向上プロジェクト3 スマイル・アクション事例集 小・中学校編』金子書房●田中博之本体2,600円+税どんな本? 読みどころは? 「子どもによる子どものため学級づくり」のための方法が学級力向上プロジェクト。学級力アンケートやスマイルタイムなどの具体的な取り組みを通して、子どもたちを学級づくりの主人公にする手法です。シリーズ第3弾となる本書は、全国の小中学校で行われたスマイル・アクションの豊富な事例集。取り組みを始めた春から、その後の変化、1年が経過したときどのような効果が得られたかについての実際の例が、写真や図と共にわかりやすく掲載されています。こんな人におすすめ 学級力アンケートやレーダーチャート、実践マニュアル、アクションカードなどの資料がダウンロードできるのですぐに使えて便利。実際に始めたい方には必携の書。著者はこんな人 早稲田大学教職大学院教授。文部科学省「全国的な学力調査に関する専門家会議」委員。『学級力が育つワークショップ学習のすすめ』(金子書房)『アクティブ・ラーニング実践の手引き』(教育開発研究所)等著書多数。『保護者の心をつかむ「言葉」のルール』東洋館出版社●栗田正行本体1,750円+税どんな本? 読みどころは? 教職員の日々の業務の中でとても重要なポイントであるにも関わらず、現場では本人の力量に任されていること、それが、保護者への対応かもしれません。大学での履修課程や教育実習、採用が決まって配属されてからも、実は系統立って学ぶ機会が少ないのが実態。本書では、教職に就く前に敢えてサービス業の経験を積んだという著者自身の、経験を踏まえた具体的な、対保護者のノウハウ集です。こんな人におすすめ 「モンスターペアレントはいない」と著者は言います。ほとんどは「自分の子どもを思いすぎるあまりの行動」で、「保護者のことをわかってあげる」ことが、対応のコツだとか。対面や電話での具体的な言い回しや学級通信などの文書作成の実際まで、使える具体例が知りたい方に、すぐに役立つ一冊。著者はこんな人 千葉県生まれ。私立高校の現役数学教員。『わかる「板書」伝わる「話し方」』、『効率が10倍アップする!「時間」を生み出す教師の習慣』(東洋館出版社)等著書多数。『詩のあしおと――学級通信の片隅から』川島書店●堀徹造本体1.600円+税どんな本? 読みどころは? 日刊の学級通信を、新任の頃から30年にわたって続けてきた著者は、毎号通信の片隅に、詩を掲載してきました。詩は、子どもたちや保護者だけではなく、自身がその意味を反芻する「言葉の泉」だと語る著者。取り上げてきた1700を超える膨大な詩の中から、選りすぐりをまとめたのが本書です。こんな人におすすめ 子どもの視点から。大人から子どもへ。ほんとうの豊かさとは。章ごとに、テーマ性を持ったバラエティ豊かな詩が並びます。最終章では「詩をつくろう!」と題して、詩をつくる様々なアイデアを披露。詩は「書く」のではなく「心の声を自ら聴く」が出発点とする著者。読むと自分も詩をつくってみたくなります。著者はこんな人 1960年兵庫県西宮市生まれ。神奈川県の私立小学校で、総合教育活動などを含めた学校改革に参画。新任当時から子どもの記録を学級通信にして発信し続けている。著書に『共同で物語る総合学習』(川島書店)などがある。季刊理想 2017 夏号 ◆ 21