ブックタイトル季刊理想 Vol.122

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概要

季刊理想 Vol.122

海外からのお便り●??ドバイ日本人学校長 岡村 修国際的感覚を身に付けた、世界に通じ中東屈指の国際的大都市 アラビア湾の入り口に位置するドバイは、アラブ首長国連邦(UAE)を構成する7つの首長国の一つである。 自然がつくりだした美しいクリーク(入江)を利用して、かつては海上ルートで東西を結ぶ「海のシルクロード」の貿易中継地として栄えた。 建国は1971年と新しい国であるが、近年急速な発展を遂げ、世界でも有数の国際的大都市に成長した。世界一の高さを誇る「ブルジュ・ハリファ」をはじめとする高層ビル群や、世界最大のショッピングモール「ドバイ・モール」などがある一方、昔ながらのスーク(市場)が息づいている地域も残り、不思議な魅力をもつ街である。 UAEの人口の約8割は外国人であり、様々な人種に出会えるのもこの街の魅力の一つである。  現地の教育環境 UAEの学校制度は小学校(六年間)、中学校(三年間)、高校(三年間)、大学及び専門学校(四年間)となっている。公立学校に通うローカルの子供たちは、小学校から男女別学が多い。 私立の学校はイギリス、アメリカ、インド等の学校があり、独自の教育を行っている。 UAEの教育を所管しているのは連邦教育省で、それぞれの首長国に教育局があり、全ての学校がその監督下にある。その関係で毎年一回、当局による学校視察が行われている。視察官が授業参観と児童生徒や教員に対する聞き取りを通して学校の教育活動全般を調査し、総合評価を下す。その結果は、新聞や教育局のホームページ上に公開されるシステムになっている。ブルジュ・ハリファを背景に踊るアルマムザ校訪問小6 算数授業20 ◆ 季刊理想 2016 冬号