ブックタイトル季刊理想 Vol.121

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概要

季刊理想 Vol.121

BOOK紹介『デジタルで教育は変わるか』ジャムハウス●赤堀侃司本体1,760円+税どんな本? 読みどころは? 子どもが主体的に学習し、さまざまな課題解決を図るための能力育成が重視される中で、教育の世界においても、デジタル環境の整備が必須の時代に入ってきました。そうした時代背景の下で、世界中で広がる教育改革とデジタル環境との関係を分かりやすく表しているのが本書。情報教育の第一人者である著者が自ら参観した国内外の学校の授業事例や教育実践をベースにしながら、日本の教育の特徴や課題、デジタルの導入で変わる教育法やコミュニケーションのあり方を具体的に紹介しています。こんな人におすすめ ICTやデジタル技術の進展により、仕事や社会状況、コミュニケーションのあり方が大きく変わる中、どのような心構えで、デジタルを教育に活用し、子どもたちの個性を伸ばすことにつなげるべきか、その方法や工夫の仕方を具体的に知りたい教師におすすめです。著者はこんな人 1944年生まれ。東京工業大学名誉教授。現在、ICT CONNECT21(みらいのまなび共創会議)会長など。専門は教育工学で、情報教育に関する執筆活動、講演活動も行う。『3年目教師のクラス運営と 指導のコツ』ナツメ社●井上大輔本体1,700円+税どんな本? 読みどころは? 目の前の仕事をこなすことで精一杯だった新米教師も3年目を迎えると「見習い期間」は終了し、周囲から「できて当然」という目で見られるようになります。とはいえ、まだ経験に乏しく、職務上の疑問や不安、悩みをさまざま抱えているのも事実。本書ではそうした若手小学校教諭が抱きがちな疑問・悩みに答えるべく、「学級づくり」「生活指導」「授業づくり」「渉外・校務」の4つの観点から、実践に基づいたノウハウや解決のためのアイデアを紹介しています。こんな人におすすめ 子どもを生き生きさせる学級活動、学級ルールの定め方、板書・ノート指導から各学年の教科指導、信頼される保護者対応など、教師として求められるさまざまな内容を再確認し、さらなるスキルアップを図りたい人に読んでいただきたい1冊です。現職教員ならではの視点で書かれているので、教育現場で役に立つこと請け合いです。著者はこんな人 1972年生まれ。2001年に東京都小学校教員として採用。2010年文京区教育委員会指導主事。2014年、教職大学院に進学。『あなたがもし残酷な100人の 村の村人だと知ったら』経済界●江上治本体1,200円+税どんな本? 読みどころは? 国の借金はどれだけ膨らんでいるのか。少子高齢化の進展は、わが国にどのような影響を及ぼしているのか。貧困、格差、食糧問題、介護、DVなどの実態はどうなっているのか。私たちはニュース等を通じて、日々、断片的な事実に接しているものの、なかなか日本の全体像を知る機会はありません。本書は、それらの問題を総覧して、分かりやすく表現しているところに特徴があります。「日本が100人の村だったら」という設定で、具体的な数字をもとに紹介することで、この国が抱える問題の根深さ、残酷な姿を浮き彫りにしています。こんな人におすすめ 日本の現状をもっと正確に知りたい。それを踏まえて、明日の生き方を考えるヒントを得たいと考える人におすすめ。特に絵本調で書かれた第1章は分かりやすく、子どもたちに今のリアルな日本を具体的に理解させるためにも効果的です。著者はこんな人 1967年天草市生まれ。大手損保会社、生命保険会社を経て、現在ファイナンシャルプランナーとして活躍する。季刊理想 2016 秋号 ◆ 19