ブックタイトル季刊理想 Vol.119

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概要

季刊理想 Vol.119

子どもたちの自尊感情を高めたい 引きこもりや不登校、いじめ、学級崩壊…。教育現場ではさまざまな問題が頻発しています。その解決に向けてWHO(世界保健機関)が提唱した「ライフスキル教育」の普及に取り組んでいるのが、「西宮ライフスキル研究会」です。カウンセリングの学習会に参加していた兵庫県西宮市の4名の小学校の先生によって2001年に結成され、活動歴は15年に及びます。 ライフスキルとは、Life( 生活)とSkills(技能)の合成語で、「人が自分らしく、よりよく生きていくために必要な心理社会的能力」のこと。研究会ではその基盤となる「セルフエスティーム(健全な自尊心)」の育成に向けた教育活動に力を尽くしてきました。研究会のメンバーで、現在は西宮市立安井小学校で子供の居場所コーディネーターの大東和子先生は次のように語ります。「問題行動を起こす児童は自尊感情が低いという共通点があります。『俺なんか何をやっても、どうせうまくいかへん』といった否定的な言葉を発する児童も少なくありません。まずは児童一人一人の自尊感情を高めること、すなわち、自分は価値ある人間だと思えるようにすることが重要だと考えました」 研究会では発足当初から、授業で実践できる学習プログラムの内容や方法の研究に着手。これまでに48ものプログラムを開発したほか、その成果やノウハウをとりまとめた著書も2冊出版しています。全国各地でワークショップを開催 研究会では開発したプログラムを基に、子どもたちへの授業展開はもとより、教職員研修会や保護者向けの講習会など、さまざまな機会を通してライフスキル教育の啓発活動も積極的に進めています。 昨年12月14日、大東先生を講師に西宮市立安井小学校で行われた、保護者向けのワークショップもその一つ。この日のワークショップではお母さん同士の親睦やコミュニケーションの充実を目的に、同小学校PTA(泉桂子会長)が主催する「PTAおしゃべりサロン」の一環として、約20名の保護者がライフスキル教育を実際に体験。はじめに自らつけた自分のニックネームを基に自己紹介を行って、互いに打ち解けた上で4つのプログラムを実践しました。 まず親しみやすい、「よいとこビンゴ」(自己認知スキル・他者理解スキル)というプログラム。参加者は自分が自慢できることや、すてきだなと思うことをビ講師を務める大東先生グループでプログラムを実践場の課題を解決するライフスキル教育る生きる力を子どもたちに育むために、ライフスキル教育に着目し、自ら学習プログラムの開発を進めた「西宮ライフスキル研究会」。健全な自尊感情の定着に向けて、その普及を図る同研究会の取り組みを、ユニークなプログラムの内容を交えてご紹介します。発した学習プログラムの普及を図季刊理想 2016 春号 ◆ 19