ちょっぴり工夫学級通信「第5回 テンプレート活用で楽に作成」

先生方の思い「通信を発行したい」

 昨今,「多忙解消」「働き方改革」「労働時間の改善」といったことが課題になり,従来きわめて多忙な毎日を送ってきた教師の仕事内容は整理されつつあります。
 そういった中において,学級通信はどのように発行されているのでしょう。当財団の全国調査(「学校における各種通信の実態と教育効果に関する調査研究」)によれば,小中学校の92パーセントの担任教師が学級通信を「発行したほうがよい」としています。そして実際に77パーセントの教師が発行しています。
 また,発行していない教師も,その半数以上は「時間がない」ことが理由であると答えています。時間があれば書きたいのではないでしょうか。
 このように,学級通信の発行は,本来の教育活動から言えば「プラスα」の自主的な活動であるにもかかわらず,ほとんどの教師が学級通信を発行したいと思っているのです。

忙しい先生方のお手伝い

 先生方はみな,長い時間を費やすことなく,より簡単に,より質の高い学級通信を作ることができればいいなあと思っているのではないでしょうか。
 先の調査によれば,毎週1回発行。A4判1枚,片面,モノクロ印刷。作成にかける時間は1時間ほど。
 これが,先生方が実際に作成している学級通信でもっとも多く,一般的な姿です。
 先生方が通信作りに掛けてよいと思っている時間は,だいたい1時間ほどなのです。
 作成する時間はそのままで,どうせならよりよい通信を作っていきたいものです。
 そこで,このシリーズ「ちょっぴり工夫学級通信」の第5回と第6回では,そんな先生方にお力添えができないかと考えました。

第5回(今回)………

いろんなレイアウトのテンプレートを作ってみたので掲載します。どうぞダウンロードしてご利用ください。

第6回(最終回)……

ほかから得たネタをうまく利用する方法を掲載します。通信のネタは先生自身が書いたものばかりでなくてよいのです。

学級通信のテンプレート

 学級通信を継続して発行するために,レイアウトをある程度固定しておくととても便利です。
 そのレイアウトに合わせて1週間を振り返ってまとめたり,先生の熱いメッセージを伝えたり,連絡をしたりすればよいのです。毎号同じレイアウトだとつまらないと思われますか。いえいえ,読み手からすれば,かえって読みやすいのかもしれません。

 載せたい内容はどんなものでしょう。

  • ○ ぜひ伝えたい今週のできごと(1)

  • ○ ぜひ伝えたい今週のできごと(2)

  • ○ 今考えてほしいこと,考え直してほしいこと

  • ○ いいこと発見,いいとこ発見

  • ○ 最近の学習内容の紹介や説明

  • ○ 子どもの声,親の声

  • ○ こぼれ話,トピックス

  • ○ 連絡やお願い

  • ○ 来週の予定

 これらすべてを記事にして通信を仕上げることは不可能です。
 3つか4つ,多くても5つほどでしょう。何をねらって学級通信を発行するのかを振り返りながら選んでください。そうして,レイアウトに当てはめてみましょう。

どうぞダウンロードを

 A4判1枚,片面,モノクロ。発行は週1回。そんなイメージで,いろいろなレイアウトのテンプレートを作ってみました。
 用紙をタテに置いたものを3通り。横に置いたものを2通り。新聞形式のものを3通りです。

用紙縦置き

写真を1枚使った記事が2つ
写真を1枚使った記事が2つ

記事2つのうち1つは写真主体
記事2つのうち1つは写真主体

写真付き記事+縦長カコミ
写真付き記事+縦長カコミ

用紙横置き

横書き記事2つ(大・小)
横書き記事2つ(大・小)

縦書き記事2つ
縦書き記事2つ

新聞形式

主記事+タタミ+カコミ
主記事+タタミ+カコミ

主記事+小記事+カコミ2つ
主記事+小記事+カコミ2つ

長い主記事+カコミ2つ
長い主記事+カコミ2つ

 それぞれ「一太郎®」版と「Word®」版のものを用意しました。
ダウンロードしてお好きなものをご活用ください。もちろん,先生の意図に合わせ,使いやすい形に直してくださってけっこうです。
 そうして,自分にとってもっとも伝えやすい学級通信のスタイルをつくっていってください。

  • 全テンプレート一括ダウンロード無料

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>> 利用規約はこちら

《テンプレートの使用方法》

(1)一太郎では

  • テンプレートを開くと,使用方法を記した付箋がいくつか貼ってあるので参考にしてください。なお,この付箋は,クリックなど何かの操作をすると表示されなくなります。
  • タイトルや見出しなどは「POP文字」で作成してあります。枠をダブルクリックして文字やフォントを編集してください。(一部,レイアウト枠で作成してあるものもあります。)
  • 写真は,右クリックして「画像の変更」からご自分のものと入れ替えてください。サンプル画像の縦横比は3:4です。
  • 記事(本文)は,□などを削除してから入力するか,上書き入力をしてください。

(2)Wordでは

  • タイトルや見出しなどは「ワードアート」で作成してあります。枠をダブルクリックして文字やフォントを編集してください。文字数がサンプルと大きく異なると,このままではうまく収まりませんので修正してください。(一部,レイアウト枠で作成してあるものもあります。)
  • 写真は,右クリックして「図の変更」からご自分のものと入れ替えてください。サンプル画像の縦横比は3:4です。
  • 記事(本文)は,テキストボックス内の「□」などを削除してから入力するか,上書き入力をしてください。記事が2つ以上のテキストボックスにわたる場合は,リンク設定をしてあるのでそのまま入力できます。

文字数制限に慣れて

 どのテンプレートも,文字数に制限があります。
 見出しは,8~12文字程度がよいと言われるので,それぐらいの文字枠がとってあります。おやっと思わせる見出し,はっと引きつける見出し,とにかくカッコイイ見出しを考えましょう。といって,大げさすぎたり分かりにくかったりという見出しは禁物です。
 記事枠については,それぞれの末尾に文字数を示しました。どれもさほど多くはありません。この文字数に合わせて文章を書くのは大変だと思われるかもしれませんが,ちょっと慣れると案外簡単にできるようになります。
 とにかく,あれもこれも書きたくなっても的をしぼって短く書くことや,結論から書き始めるという逆三角形型の文章を心掛けられるとよいと思います。
 また,適当なところに改行を入れ,読みやすくしてください。びっしり埋まっていると,それだけでうんざりしてしまいますから。

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